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卒業式を来週に控え、中級クラスの一人の子が一足先に帰国した。
彼に教えるのは今日が最後。
彼はなかなかに困ったちゃんで、キワドイ例文ばかり作っていた。
いつだったか、誘う、勧めるという会話文を作らせたら
大学教授と女子大生という設定で、
「論文を添削してあげるから、後で私の研究室へ来たらどうですか」
というような文章を作り、エロい大学教授というキャラを作り上げていた。
ごみ問題の授業では
「日本経済の発展に比べれば、ごみの問題なんて微々たる物です。
埋立地が一杯になれば、その隣に埋めればいい。」
・・・中国の拝金主義。恐るべし。経済の発展の前では、ごみはどうでもいいと言い切っていた。
そんなこんなで手を焼いていたので、
何度もカルチャーショックを受けたが、卒業ともなると感慨深い。
彼は東大レベルの頭脳の持ち主だったが、やることなすこと
わがままなので、大人になりなさいと注意したことがあった。
彼は、私は私のルールで生きる。日本のルールや先生のルールは関係ない!
と言っていたが、それでも大人らしいってどういうことか一生懸命話したことがある。
きっとそんな会話だけじゃ考えは大きくは変わらない。
なんせ中国人は頑固だ。
でもそれ以来授業に協力的になってくれたし、
私は私で、中国人とはそういう考え方なんだと、そのまま受け入れられるようになった気がする。
生徒に対する怒り方も変わったし、クラス全体と少しは信頼関係が
築けたんではなかろうか?
ほんの半年間だったけど、いろいろなことを思い出したら、
なんだか切なくなる。
もっといっぱいありがとうって言えばよかったな。
中国に帰ってもあれだけの頭脳があればきっと大丈夫だろう。
そして影響力が強いポストについたならば、少しはごみのことも考えて
経済発展に尽力してほしいと思う。
来週の火曜には更にもう4人卒業してしまう。
今度はおめでとうとありがとうを気が済むまで言っておこう。
みんな元気で頑張って☆
明日は最後の授業。
気を引き締めていこう☆